高齢者虐待防止法案制定されず。何故かというと・・・

 2005年2月10日、自民党の高齢者虐待問題議員連盟は「高齢者虐待防止法案」(仮称)の要綱骨子をまとめた。
 自民党の「高齢者虐待防止法案」の骨子案
●高齢者に対する虐待の内容
 1.外傷が生じる恐れのある暴行
 2.養護者による養護の著しい放棄
 3.心理的外傷を与える行為
 4.性的嫌がらせ
 5.養護者による財産の不当な処分
 6.高齢者自身による自暴自棄的行為
●老人福祉、介護サービス、医療、保健業務の従事者などは早期発見の努力義務を負う
●高齢者虐待を受けたと思われる高齢者を発見した人は、市町村への通報努力義務を負う
●虐待により生命または身体に重大な危険が生じている高齢者を発見した人は、市町村への通報義務を負う
●市町村は、虐待により高齢者の生命または身体に重大な危険が生じる恐れがある場合、住居への立ち入り調査ができる
●市町村は、虐待を受けた高齢者を老人ホームなどで保護する
●施設による虐待防止のため、職員の研修、苦情処理体制を整備する
●虐待を発見した施設職員は、都道府県への通報義務を負う

で虐待を発見した人は市町村への通報を義務付けるそうです。でも通報しなくても罰則はありません。

 この法案が制定されると思いきや老施協の中村会長が2005年10月反対し国会への提出が見送られたのです。
 
まー反対した理由としてのは「特別養護老人ホームだけ狙い撃ちして病院がはずれてるのはおかしい!!」
                 「地域包括センターが虐待発見の役割を担うがなんか地域包括自体どうなの??」
のような理由。
 この中村会長、特別養護老人ホームに肩入れ過ぎますよね。他の介護保険事業所を敵視しすぎ。旧来特養を讃えるのはいんだけど(いや自ら功績をとくとくと語るのは紅顔無知だと思うが。変に謙虚で自慢したいこと告白するのは健康か?)グループホームはやれ医療機関との連携に不安があるだの、これからの地域包括センターがなにやるかわからんだのこの人が出る研修はもーいかない。
 全国の特別養護老人ホームが胸をはって誇れるケアを行ってるなら法案制定に同意したっていいじゃない。残念ながら人権侵害だらけの現場が多いからそう言えないんよね。そこははっきり言わないんだ。あまつさえこの人の活動の為に薄給カンパさせられる職場もあるんですよ。政治活動に共感しませんからカンパしませんて言ったら本部から電話あってカンパしないなら首だってさ。影響力あるんですね。