国税局職員WINNY使用による卑猥な写真の流出-「欄検眼段」というウィルス
違法ダウンロードが問題化しているファイル共有ソフトのコンピューターウイルスが、元国税庁職員のパソコンに感染、プライベート写真約400枚がネット上に流出していることが28日分かった。
ハレンチ画像がネット上を駆けめぐったのは先々週はじめ。著作権を無視して映画や音楽、漫画など何でも無料でダウンロードできる「Winny」(ウィニー)上で、400枚以上の画像が詰め合わせになったファイルがアップされた。
「『欄検眼段』ウイルスの仕業。パソコン内に保存されているデジタルカメラの画像をかっさらい、詰め合わせにしてウィニー上に放出する。一度、放出されたら最後、消去は不可能。まさに脅威のウイルス」(ネットウオッチャー)。
画像を保存しているフォルダ名も一緒にアップされるため「そこに『国税』『実地研修』『大阪局懇親会』といった職場を特定できる単語があった」(同)。
さらに写真の持ち主が「専門官研修」という実名入りの名札を付けて写っていたことから「ネット上の掲示板で『国税専門官の写真が流出した』と大騒ぎになった」(同)という。
400枚以上の流出写真を解析すると、20代後半の男性は、小室哲哉さん似のイケメン。流出写真は学生時代から始まっていた。
関西にある一流私大のテニスサークルやコンパ、スキー旅行…といった幸せな大学生活のスナップに続き、卒業式の写真では母親らしき熟年女性も登場。就職後は「実地研修」や「班別旅行」「国税ののみ(飲み)」といった主に新人研修の写真が中心で、同期入庁や上司職員の姿が多数、写っている。