相手に「伝わる」話し方  池上 彰  レビュー

最近レギュラーを降板することが話題になっている。池上彰さんの本です。 池上彰本は多数でているので他の本に書かれていることと重なる箇所もあります。 池上彰さんは政治や経済の話は難しいものであるという常識を解体しいかに簡単につたえるのかを考えま…

シマシマ 第62夜/箒木 汐 山崎紗也夏 (モーニングNO39)

失礼ながら山崎紗也夏さんのマンガは特に好きではないです。 「マイナス」「はるか17」とか。でも、「シマシマ」は面白い。 ここで何故面白いかレビュー書くべきなのだけれど、そこまでの意欲はないことに気がついた。 女性が添い寝をお願いすることに私は共…

お節介なアメリカ (ちくま新書 676) ノーム・チョムスキー

筆者ノーム・チョムスキーは1928年生まれ。言語学者。現代言語学に革命をもたらした。影響力は、哲学・心理学・コンピュータ科学などへと広範囲だ。反戦運動や政治・メディア批判によっても広く知られる。著書『メディア・コントロール』『覇権か、生存か』…

赤朽葉家の伝説 桜庭 一樹

作者は鳥取県米子市出身。1999年、桜庭一樹名義で「夜空に、満天の星」でデビュー。2008年、『私の男』で第138回直木三十五賞受賞。 本書について作者は 「ガルシア=マルケスの『百年の孤独』のように国の歴史と混然一体となった一族の話を書きたかった。そ…

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 荻上 チキ

ウェブはリバイアサン(怪物)である。人の道具であったものが私たちの欲望を尻目に成長しウェブ自体が「生態」をもち人に牙を向く。 パソコン黎明期時代にまさかパソコンによって職を追われたり、パソコンが秘密をばらまき自殺に追い込まれたりパソコンでも…

王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B) 森 達也

森 達也氏著。オーム真理教内部を自主制作で撮った『A』などが有名。 表題の裸の王様、桃太郎、赤頭巾ちゃんなど皆、誰もが知ってる15の童話 物語のその後、また物語全体を著者がパロディー化する。 現代風の風刺、学生運動、革命、情報を歪曲させるマスコミ…

ネット時代の反論術 仲正 昌樹

金沢大学法学部教授、仲正昌樹著作。 インターネットが発達したことによって誰もが主張、批判することが出来るようになった。 理不尽な言い掛り”をつけてくる相手に対する“反論術”を、数々の「論争」に参戦してきた著者が伝授すると言った内容。 著者が編集…

花まんま 朱川 湊人

本作は2005年、第133回直木賞、受賞作品である。 作者は2002年「フクロウ男」(オール読物推理小説新人賞を受賞)でデビューの朱川 湊人。 花まんまの舞台は作者が生まれた大阪が舞台となっている。また時代も昭和30年代と、作者が生まれ育った年代と考…

フーコー入門 中山 元

フランスの哲学者ミッシェル・フーコーの展開した概念群を初期、『狂気の歴史』からフーコー最後のプロジェクト、統治性のプロジェクト までを取り上げている。 本書の思考とはフーコーの思考の軌跡を追い、フーコーという思想家の思想棚卸しを行うのではな…

グレート・ギャツビー スコット・フィッツジェラルド

この作品はアメリカの小説家F・スコット・フィッツジェラルドによって1925年に書かれた。長編小説としては1920年『楽園のこちら側』(This Side of Paradese )、1922年『美しく呪われし者』(the Beautiful and Damned)に次ぐ 三作目である。…

残虐記 桐野 夏生

2000年新潟県柏崎市四谷であった少女誘拐・監禁事件をモチーフにした作品だ。(明らかにこの事件を元に書かれた小説なのだが桐野 夏生は否定しているようだ。 あとがきに斎藤 環が新潟の事件に触発されてこの作品は書かれているとしているのに。どうして…

メタボラ 桐野夏生

桐野夏生は1951年石川県金沢市生まれ。 成蹊大学卒業。1993年、第39回江戸川乱歩賞受賞作『顔に降りかかる雨』でデビューを果たした。恥ずかしながら桐野夏生を読むのは 『メタボラ』が初めてである。今『残虐記』を読んでいる。これは「幼女監禁事件」をテ…